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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

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幻水Ⅳネタ


※『突発台詞~46~』のネタまとめ
※会話のみ
※Ⅳ主『ラズロ』固定




「何で私は、海のど真ん中の、小船の上にいるんだろう……っていうか……
 左手の甲に浮かんでる……かなり禍々しく、とぐろ巻いた紋様ってさあ……
 見覚えあるのが嫌すぎなんだけど……これってもう不運の象徴でしょ……」

『うん、当たってるかも』

「へっ!?」

『驚かせてごめんね』

「え、な、何?」

『ほら、左手を見てごらん』

「左手って――ちょ、紋章が淡く輝いてるんですけど……!」

『大丈夫。紋章の力を使ってるわけじゃないから』

「ううう……っていうか誰ですか」

『僕は――意識、かな』

「意識?」

『そう。僕は、君に宿った “罰の紋章” の意識』

「や、やっぱりこれ、“罰の紋章”か……」

『――“罰の紋章”は、宿主の最期を経て、新たな宿主に巡る紋章。
 本当なら、僕の意識に宿り続けていたはずなんだけど――』

「何故か私に……」

『紋章を使わなければ、力に脅かされることもないよ』

「……でも、私はこの紋章を知ってる」

『うん』

「貴方は、誰?」

『――僕は……。僕もかつて、左手に“罰の紋章”を宿すことになった。
 その日から色々と起きて……当たり前の日常は、常識は、崩れた。
 流されるばかりだったけど……ただ、守れるならと思って、戦っていた。
 僕に唯一出来たことは、ひとつひとつ頑張ってみることだけ。
 頑張ってみたけど、あんなに戦って、一体何が残っていったのかな。
 戦いには勝っても――僕はずっと何かに負けてる気がしてた。
 だから、僕はきっと臆病者』

「臆病は悪いことじゃないと思うけど」

『え』

「常に戦い続けて、強者でいる必要なんて、何もないと思うけど。
 ずっと強い気持ちでいなきゃいけないなんて、絶対疲れるじゃない。
 前向きでいるのが辛くなってきたら、前向きな気持ちになるまで、
 ちょっとくらい後ろ向いてたっていいじゃない。自分の決めた道でも
 迷う時もあるし、立ち止まりたくもなるよ。無理して進み続けて、
 一生残る怪我なんてしたら最悪じゃない」

『……そんなこと、考えもしなかったな』

「だってこれは私の考えだもの。違って当たり前」

『そうだね……』

「もう一度確認するけど、私は“罰の紋章”の宿主になったんだよね」

『うん』

「じゃあ私、紋章と生きてみる。誰かに人生決められたくないからね。
 紋章が言うこと聞かなくなった時は、喧嘩する勢いで向き合う。
 紋章が決めた道の邪魔になるなら、邪魔にならない方法を考える。
 それくらいなら、戦い方知らない私でも、出来ると思うから」

『そっか……』

「私は “ ―― ” 。ねえ、一緒に生きてくれる?」

『――僕は、“罰の紋章”の意識……“ラズロ”。一緒に生きよう」



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Ⅳ様・BADEND(108星集らず:クレイに敗れる)

Ⅳ様・罰紋に囚われる

Ⅳ様・紋章内で意識覚醒、罰紋が動かないよう維持

ヒロインに罰紋が宿り、Ⅳ様と知り合う

ヒロイン・Ⅳ様の役目を背負う形で、幻水Ⅳの歴史を辿る


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