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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

第3章 台風5号 担当の不在は辛いですね(1)





「むっ!!」

私と一番最初にばっちりと目があったのはアメリアで、
彼女は私に気がつくと大げさに驚いた。
そしてばばっ、と体制を整えると、びしっ! と指を刺してきた。

「あなたが魔王ヴォイムですねっ!!」
「いいえ違います」

私はその言葉をきっぱりすっぱり否定する。
人を指差しちゃ駄目だよー、私も時々指差しちゃうけどさー。
ぴしりっと固まるアメリア。
そこにボニーが独り言のように追い討ちをかけた。

「さっきも間違えたばかりですわよ」
「……この子っていつもこうなの……?」
「いつもこうだぜ」
「ぐ」

ああ、いつも天然気味なガウリイにきっぱりと言い切られたら、
ちょっとどうしようもないよねえ……アメリア……。
のほほんとしてるかと思いきや、いきなり鋭く突っ込む時があるし。

ガウリイに関しては、実は相当の切れ者なんじゃないかと私は
疑ってるんだけどねえ。
もちろん、天然な部分もあるだろうけれど。

多少、可哀想になってきたから自分から声をかける。

「えーっと……君たちもこの場所に何だかよく分からないうちに連れて
 来られちゃった感じなのかな?」
「ええ、そうなのよ。いつのまにか外のカフェテラスにいたのよね。
 この子たちもそうらしいんだけど、もしかして、あんたも?」
「そんな感じかな」

それじゃあ、この場所にちょうど10人連れて来られたわけだ。
スレイヤーズの世界からは、メインパーティのリナ、ガウリイ、アメリア、
ゼルガディス、それにナーガ。
オーフェンの世界からはオーフェンとコギーとボニー、ドロシーとキース。



波乱に満ちたメンバーだなあ……。





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