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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

第3章 台風2号 笑う門には何が来ます?(2)





あれ……?
――スレイヤーズとオーフェンが交差する……?

私の頭の片隅で何かが引っかかった。
前すぎてよく覚えてはいないけど、何だかそんなキャッチフレーズを
いつの話だったか聞いたような気がする。
その時、リナとオーフェンが同時に叫んだ。



「我は放つ光の白刃っ!」
「バースト・フレアー!」




チュドゴォグワァァアン!!!



磨き上げられた私の勘が危ないと信号を放って、2人叫び始めた瞬間、
さっとヴォイムの背中に隠れる。
次の瞬間、部屋の中を突き抜ける灼熱と爆煙に思わず小さく呟いた。

「危機一髪」

ふと足元を見ると、コゲてぴくぴくしてる元・ヴォイム。
あー元じゃなかったよね、失礼。
今現在、まだヴォイムがコゲてぴくぴくしてる。

リナとオーフェンは攻撃に紛れてダッシュで逃げ出したのか、
もう大広間の中にはいなかった。

……あ……。
思い出したかもしれない。

スレイヤーズとオーフェンが、異世界の中で交差する。
もしかしてここって……あのレア企画 『スレイヤーズ VS オーフェン』 の
世界なのかも?

うんうん……それだったらこの状況も L 様の言葉も納得出来る。
でもあの作品って、原作もドラマ CD も買いそびれたから、
私は持ってないんだけどなあ……。

ふいに私を案内した男の姿と同じのが、どこからともなく
わらわらわらわらわらわらと出てきて逃げたリナとオーフェンのあとを
追って大広間からものすごいスピードで出て行った。
同じ顔があんなに並んでると、気持ち悪い……。

貴賓席を見やるとナーガも同じく、焦げて床に倒れてぴくぴくしてる。
だけど、キースの方はまったくの無傷でけろりとした顔。
ううむ……さすがは正体不明の変態執事……実は魔族だったりして。





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