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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

第2章 台風10号 再会は何やらの始まり(3)


  
 
 
「……だー! 駄目だ! さっぱり思い出せねえ!!」

「うーん……僕も思い出せないなあ……」
「仕方ないよ、あの時のエドもアルも、結構幼かったから」
「何年ぐらい前だ!?」

まったく私のことを思い出せないことにムキになってるのか、
エドが私の方をしかめっ面で見てくる。

何年前って言われても……。
私にとってはほんの数日前のことだしなあ……。
さて、何て答えるべきやら?

でもここまで言ったり聞いたりしてたら、
今の質問の答えを絶対に聞きたがるだろうからね……。

「そうだな……確か、6年か7年くらい前になるかな?」
「6、7年って……ちょっと待てよ、セツリその頃、何歳なんだよ!
 っていうか、今は何歳になるんだよっ!?」
「19だよ」

「「19!?」」

特に隠しもせず答えると、エドとアルが声をそろえて驚く。
ちょっとあのね君たち……何だい……その反応は?

まあ、確かに身長もそれほど高いわけでもなくて、日本人だから
少しは幼く見えるんだろうけど。 

「……てっきり、俺と同じ15か16だと思ってた……」
「ご、ごめんセツリ……僕もそうだと……」
「そこまでっ!?」 

じゅ……15か16歳って。
相当幼く見られてる気がするんだけど……気のせい?
ウィンリィは、年上だって言ってくれたのに!!
ん、待てよ…………あれ?
ウィンリィは確か 『セツリさんって年上ですよね?』 って

明らかに疑問系だった!!

クエスチョンマークが!! 語尾のアクセントが上がってた!!
私って……そんなに子供っぽいのかなあ?
ショックだ……せめて日本人だからってことにしておいてほしい。

っていうか、東方司令部の皆が、何だかんだ優しかったのは
もしかしてエドとアルと同じ理由……なのかな……。





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