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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

第2章 台風8号 軍部で談話☆(1)





「どうぞ」
「ありがとうございます」

目の前に差し出されたコーヒーを、私はにっこり笑って受け取る。
ふふふ……リザ中尉の煎れたコーヒーがタダで飲めるなんて、
とっても最高じゃないか!!

ちょっと前までは、リナリーと私で淹れてたからなあ……。
主にコムイ室長とか科学班とかにね。
久しぶりに淹れてもらったコーヒーはおいしい!

「本当にすごいな。セツリも結構な錬金術師なのか?」
「あはは、私は全然そんなことないですよ。 マスタング大佐や
 エドたちには適いませんから」
「まあ、そりゃそうだ。あっちは一応、国家資格持ってるし」
「はい」

ハボック少尉の言葉に、照れくさくなって笑う。
私は別に勉強したわけでもなくて、ただ真理を見ただけだし。
ある意味……反則な力を与えられてるわけだからね。

それにしても、ハボック少尉とリーバー班長は似てる。
顔とかじゃなくて……こう……。
上司に苦労してるような雰囲気とかがかなり……ね。
だからか、ハボック少尉に対しては初対面で話をしててもすごく
親近感が沸いてくるし、好感も持てるんだよね。
そんな感情持たれても、向こうはわけ分からないだろうけど。

「でも、協力してくれてありがとう」
「いえいえ、本当になりゆきでしたからね。だけど少しでもお役に
 立てたようで、良かったですよ」
「中尉の言う通りだ。残業しないで助かったぜ」
「……私はそういう意味で言ったのではないわよ。ハボック少尉?」

じろりと目線を向けるリザ中尉に、ハボック少尉は苦笑する。
ちなみにエドとアルは、大佐と一緒にタッカーの家に行ってしまった。

本当はどうするか迷ったんだけど……私はこうして、東方司令部の
皆さんと談話をすることにした。
調書を取るために、あのハイジャックした奴ら…… 『青の団』 を倒すのを
手伝った経緯と状況説明をしてただけなんだけどね。
それも、ようやくさっき終わった所だ。



「……やれやれ……遅くなったな」
「あ、大佐お帰りなさい。あいつらの迎えは何時ッスか?」
「そうだな、5時くらいでいいだろう。頼んだぞ」
「了解ッス!」

リザ中尉が大佐のコートを受け取るのを見て、私は内心で
ロイリザを満喫してみる。

……って……別にカップリングとか意識する方じゃなかったのに。
いつのまに、そこまで友達に感化されてたんだろーか?
何か、マイラブリーフレンズの含み笑いが聞こえる。
今更だけど、掃除押し付けてごめん。





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