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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

第1章 台風1号 もしかしてヤヴァい?(3)





「…… D.グレ?」

……あれ?
私はふと思い当たったことに、眉をひそめた。
そそくさとそこらの家の影に隠れて、すっごく見たくないものの
私を狙ってる人体模型をよくよく見てみる。
人体模型は相変わらず、ばんばか大砲を打ちまくって辺りの町並みを
瓦礫の山に変えていた。

「あれって……も……もしかしてやっぱり……あ……
 “AKUMA” ……? レベル1くらいの?」

“AKUMA” っていうのは “悪魔” じゃない。
D.グレの世界の出てくる、主人公たちの最大の敵・千年伯爵っていう奴が
作り出している兵器の名前のことだ。

って、私は一体誰に説明してんだろーか?
まあ……別にいいや……確認確認。

それがどうして私を狙うんだーーーっ!!

何でこんな所に、そんなのがいるわけ?
つーかその前にここは…… D.グレの世界?
俗に言う、『異世界トリップ』 ?

そうなのか?
そうなんだな?

そうなんだ。



「うおっしゃあーーーー!!」



私は歓喜に満ち震えて、天に叫んだ。
神様! 仏様! 誰か様!!
D.グレの世界に連れてきてくれてあーりがとーうっ!!

でも、そのせいで。
AKUMA がこっちに気がついて大砲を向けてきた。
照準はきっちりと私に定められていて。
あ……。

今度こそ本気でヤヴァイ。

そう思った瞬間。
右耳のピアスが急に熱くなった。





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