くるくる、くるくる。
いつまでもいつまでも。
ただ眺めて。
ただ嘲って。
「また馬鹿な行動繰り返してやがる」
くるくる、くるくる。
いつまでもいつまでも。
ただ揶揄って。
ただ批判して。
「本気で成長しない奴らだよな」
くるくる、くるくる。
いつまでもいつまでも。
ただ見下して。
ただ阻害して。
「ちょっとは頭使うようにしろっての」
くるくる、いつまでも。
ただただ微睡む。
時間の海。
流されるのは嫌いじゃない。
怠惰の檻。
閉じこもるのも楽でいい。
堕落の音。
聞いてるのが心地良い。
「てんで頭の悪いガキだろうが」
くるくる、いつまでも。
ただただ考える。
時間の波。
うたれるのは好きじゃない。
怠惰の鍵。
かけられたままは苦しい。
堕落の歌。
金切り声は耳障りだ。
「言うに恥ずかしい青い春かよ」
くるくる、くるくる。
いつまでもいつまでも。
ただ安心と焦燥。
ただ楽観と苦痛。
ただ夢想と落胆。
「まるで滑車走る小動物」
くるくる、くるくる。
いつまでもいつまでも。
巡る廻る思考の雷。
回る周る内心の嵐。
「自分一人だけとは阿呆らしい」
矛盾ばかりの寄り道だらけ。
いい加減にしたいと溜息。
どうにもならない現状。
「結局終わりまでガキはガキなんだよ」
くるくる、いつまでも。
だから嫌なんだ。
だから憎めない。
くるくる、いつまでも。
憎いからこそ手放せない。
やっかいな、生命め。
「どこが駄目かも分からないガキめ」
「だからこそ見守りがいがあるのだろう?」
END.