91話
「……ん……?」
「沢田殿?」
「リボーン。雷の守護者って、もしかしなくても――ランボだよな?」
「その通りだぞ。アホ牛がどうかしたのか」
「……ランボが危ない」
「チッ、来るのが早いぞ。リングのことがバレたのか」
「とにかく、俺は先にランボのとこ行くから。父さんのことよろしく!」
「さ、沢田殿!?あ、あの……沢田殿は一体何を……?」
「話はあとだ、バジル。家光に状況を訊いてこい」
92話
(あーあ、結局十日前に全員揃ってんじゃん、ヴァリアー……)
「XANXAS」
(……あの顔の傷、あれが――)
「ここからは俺が取り仕切らせてもらう」
(まあ、“門外顧問”の立場である父さんが出てきたとなれば、
殺気立つのも仕方ないんだろうけどね……)
「同じ種類のリングを持つ者同士の、1対1のガチンコ勝負だ」
(しっかし……この勅命……どう考えても、穏健派の9代目を
知ってる人ならおかしいって分かるだろうにな)
93話
「ふーん……そんなことがあったの」
「うん。今夜から争奪戦が始まるんだけど……」
「……並盛で、しかも学校でそんな勝負が行われるっていうのが、
本当に気に入らない」
「分かってるよ。なるべく早めに終わらせようと思ってるから」
「ねえ……綱吉」
「何?」
「……さっきから、手当てが乱雑じゃない?」
「気のせいだと思うよ?」