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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

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プロローグ




あー、変わんないなー。

目の前を行き交う人ごみに、思わずそう思う。
ずっと乗り換えに使っていたこの大きな駅で寄り道をすることは、
学校を卒業した今だと、ほとんどなくなってしまった。

――とはいえ。
今日みたく用事があれば、すぐに来れる場所だけどね。

人の流れにぶつからないように通路のはじっこを歩きながら、
エスカレーターに乗って外に出た。
久々に見る町並みに何だか違和感を感じて、そんな自分に苦笑する。

たった数ヶ月なのに……変なの……。

別にこの街に住んでるわけでもないし、すごく好きだと言えるほど
利用してるわけでもない。
通学路の途中にあった街、買い物に都合の良い場所にある街、
趣味の店がある街。

あたしにとっては “そういう風に思ってる街” ってとこ。

それだけだったのに。

何で?





「ノォオオオミィイイイ蟲ィイイイイイイ!!!!!!!!」
「静ちゃん、顔こわーい♪」





どうして自販機が空を飛んでるわけ?
どうして刃物の煌めきが見えるわけ?
どうして標識が振り回されてるわけ?
どうして周りの人が倒れてるわけ?



どうして、どうして、どうして。



破壊活動をする金髪の男の人は。
笑顔でナイフを振るう男の人は。





コスプレじゃないわけ?





発見したのは、壊滅の町並み

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