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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

第1章 台風2号 発動せよ!!(2)





だけど、熱くなったピアスはその私の声に
さっきよりも大きく大きく共鳴した。

まったく痛みもなくピアスは勝手に耳元から外れて、
私の手の中で共鳴の音を立てて熱さを増す。
そして、ぐんっ! と変形していく。
私はそれを、しっかりと握った。



どくん!



それが私とピアスの鼓動が、一つに共鳴した瞬間。
……ああ……これが私の……!!


「……これが夢にまで見た私のイノ……あ、あれ……えーっと……
 とりあえず……何故にハリセン?


手に握るイノセンスはハリセンだった。

硬い紙が等間隔に段状に折れてる。
下の部分はしっかりと黒のテープで巻きとめてある。
その部分から何故かじゃらりと鎖がついてる。
その先に白い宝玉がついてる……。

長さはだいたいで言うと一メートルくらい?
誰かの頭を叩いたら、ものすっごい良い音がでそうな形。

これがハリセンじゃなくて何なんだ。
私のイメージが悪かったのか?
それとも、昨日寝る前にネギまとスレイヤーズを立て続けに読んでたのが
悪かったのだろうか……?

「ハリセンだよね……これはまさしくハリセンだよ……」

しっかりと手に馴染んでしまっているそれを握り締めつつ、
半ば呆然としながら私は呟いてた。

……ハリセンかあ……。

私が呆然とハリセンを見つめている隙に、人体模型はガシャンと
大砲をこっちに向けてきた。
はっと我に返って、思いっきり舌打ちをする。

ええい、うざったいな!!

私は一か八かと、ばっとハリセンを前に出して構えた。
ハリセンと人体模型を見据えて叫ぶ。


「我の声に答えよ! ハリセンス!!」


対 AKUMA 武器命名 『ハリセンス』
(ハリセン+イノセンス)。
 






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