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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

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黒耀編 <4>

 
 
 

76話

「骸!!」
「初めてですよ。憑依した僕を一目で見抜いた人間は……
 つくづく君は面白い」
「自殺を見せかけて撃ったのはあの弾だな」
「………………」

「憑依弾は禁断のはずだぞ。どこで手に入れやがった」

「さあ、次は君に憑依する番ですよ。ボンゴレ十代目」
「なっ…… (……骸の本当の目的は――)」
「若きマフィアのボスを手中に納めてから僕の復讐は始まる」
(俺の身体というよりは “ボンゴレ十代目” ってのがキーポイントだな)
「この体は使いものになりませんね」
「ヒバリさん!! (恭弥に勝手に憑依しておいて……やっぱりムカつく)」



77話

「君はその甘さゆえ僕に乗っ取られる」
「!」
(ちっ…やっぱりこうなったか)
「いいですか?君の仲間をこれ以上傷つけられたくなければ、
 逃げずにおとなしく契約して下さい」

「いいかツナ、お前は誰よりもボンゴレ十代目なんだ」
「!? (……意識があるのはリボーンと骸だけ)」
「お前が気持ちを吐き出せば、それがボンゴレの答えだ」
「お……俺のきもち……? (そろそろ……終わりにしてもいいかな) 」
「彼の気持ちは “逃げ出したい” ですよ。それとも “仲間のために――”」

「……やるよ」
「!?」

「指令とかもうどうでもいい。骸に……勝ってやるさ」

「ほう、これは意外ですね。それに――いきなり強気になるとは」
「面倒になっただけだ。だからお前には勝ってやるさ」
「終わりです」

!? (これは……) 」
「ボンゴレ、何をした!?」
「あの時と一緒だ。ディーノが “跳ね馬” になった時とな」



78話

「新アイテムを吐き出すぞ。俺の生徒であるお前専用のな」
「……アイテム……」
「ディーノん時は “跳ね馬のムチ” と “エンツィオ” を吐き出したんだ」
「エンツィオね。本当にレオンって一体何なんだか……」
「それよりもツナ」
「ん?」

「終わったら、どういうことかじっくり聞かせてもらうぞ」
「……はいはい」


  
79話

(……いつもより、身体が軽い。……それに……よく、分かる)
「バカな……奴は地獄道の幻覚を見やぶれなかったはず……」
「ツナの内に眠る “ブラッド・オブ・ボンゴレ” が目覚めたんだ」

(―― “見透かす力” 、超直感。いつもより分かるのはそのせいか。
 リミッターを外したような状態になるんだな……。とりあえずは、
 今は獄寺君とビアンキの方が優先だ……)



80話

「嬉しい誤算だ。君の肉体を手に入れれば知略をはりめぐらさずとも、
 直接ファミリーに殴りこみマフィア間の抗争を起こせそうだ」
(やっぱりそんな話か。骸の俺達を見る……いや、マフィアを見る目は)
「僕はこれから世界中の要人の体を乗っ取るつもりです。そして彼らを
 あやつり、この醜い俗界を純粋で美しい血の海に変える」
(骸のマフィアを見る目は、語る目は――)

「だが手始めはやはりマフィア―― ……マフィアの殲滅からだ」

(憎悪だ)



81話

(ヴィンディチェ……か……)
「オレたちの世界は、甘くねーからな」
「…………」
「医療班がきたな。――おいツナ、どういうことか聞かせてもらうぞ」
「って……今じゃなくてもいいじゃないか……手当てが先だろ」
「ふん。心配すんな、超一流の医療班だ」

「っ!? ……痛っ……っ!!
「小言弾のバトルモードはすさまじく体を酷使するからな。体の負担が
 痛みとなって返ってきたんだ。本当ならもっと酷いはずだが……
 ツナ、本当はお前、かなり体力あるんだろ。俺を欺いてた分、
 これからもっとガッツリ鍛えてやるからな」
「……はあ……これだからバレるのが嫌だったんだよ……。
 話は明日、な……」
「寝たか。でも九代目の試練はクリアだぞ、よくやったなツナ。
 オレも家庭教師として……ねむい……ぞ」

「――それで?」
「だから……幼稚園の頃に恭弥と会って、色々鍛えてもらったんだ。
 ボンゴレのことも、本当はもっと前から知ってたし。でもバレると、
 何かと面倒そうだから、ダメツナを演じてたんだ」
「僕としては、赤ん坊にバレるのも時間の問題だと思ってたけどね」
「そういうことか……。で、これからはどうすんだ?」
「……もう少しだけ、ダメツナ演じておくよ。俺は本当にマフィアに
 興味がないんだからね」


 

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