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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

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願望


お前は死に崇高を求めるなという。
お前は死は誰にでも訪れるという。
お前は死が平等だからという。
お前は死の方が様々なだけだという。
お前は死に意図はないという。



たとえ老いて死するのも、
たとえ病に死するのも、
たとえ事柄に死するのも、
たとえ故意に死するのも。



お前は全てあるべき平等な死だという。
お前はだからこそ死に崇高を求めるなという。
お前はだからこそ死に絶望するなという。
お前は死に誤解を抱くなという。
お前はあるがままを生きろという。
お前は迎えられるままに逝きろという。



お前はそれだけだという。



お前は何も変わらないという。
お前は死と生に表裏などないという。
お前は死と生は同じだという。
お前は不死にすがりつくなという。
お前は死に安息を見出だすなという。





私は知っている。





お前は死に崇高を求めた。
お前は死に変化を信じた。
お前は死に比例を当てはめた。
お前は死に違いを知った。
お前は死に意図を感じた。



お前はけれど死に平等を見つけた。



お前は死に絶望した。
お前は死に誤解をしていた。
お前は生を傍観することにした。
お前は死を待つことにした。



誰より死を望んだ。
死を求めた。



それは死に裏切られたお前自身。
だからお前は死を語る。










「そんなんじゃねーっつの」





END.

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