しろいハトがとんできた。
うちおとされなくて、ホントウによかった。
またテガミをもってきてくれたんだね。
けっこうツヅクものだったんだ。
こういうのって。
はとは、あるひ “ゲーム” を “セーブ” してたときに
ぼくのところへトンデきた。
かおもシラナイ “かれ” のてがみをもって。
はじめて、そのトキしった。
この “ゲームボード” にそとがあること。
いくつものソトがあること。
てがみの “かれ” は、いつもいつもナイテルけど。
< 怖くないの? >
< 嫌じゃないの? >
ぼくらは、ココロはしらない。
ぼくは “キャラクター” としかおしえられてないから。
あやつられる、ニンギョウだから。
だから “カレ” のはなしがよくわからない。
ぼくはずっと “ゲーム” しか、しるものがなかったから。
ウラヤマシイ……って、いうのかもしれないけど。
< どうやってナイテますか >
< どうやってイキテますか >
< どうすればココロをもてるの >
“マスター” や他の “キャラクター” にはおしえられない。
もしも、はとをミツケたら、きっとたおしちゃうから。
はやくみつからないうちに “かれ” のトコロにもどって。
ココロがあるから、ないてくるしむ “かれ” のところへ。
コタエにならなくてごめんね。
でもいつか “エンディング” がきたときは。
“かれ” にアッテみたいとおもうよ。
そのときは。
ぼくのこころ、“マスター” かえしてくれるかな……?
END.