71話
(さっきの男が本物の“六道骸”だとして――写真の奴は誰だ?
骸に手を貸してるっていうのが、一番しっくりくるんだけど……って、
さっそくその実物が出てきて――獄寺君、山本、ビンアキ?
戦ってる……にしては、あっちの “六道骸” はほとんど殺気を
出してない?まあ……とりあえず……)
「コラァ!!!何やってんだー!!!」
72話
(あいつ、六道骸。これがあいつの方法――道具としか思ってない)
「クソッ、これがあいつらのやり方かよ」
「人を何だと思ってるの?」
「行こう」
(リボーンのことだし、死ぬ気弾がなくても最後の策は用意して
あるんだろうけど)
「だが、最後の切り札は使っちまったぞ」
「六道骸だけは何とかしないと!!(まあ本気で危なくなったら、
ダメツナをやめる覚悟で、ね) 」
「…………そうか」
「バーズ、ヤラレタ!」
「やられてしばらくすると仲間を呼ぶよう訓練されてんな」
「あ、あの建物に!!」
「っつーことは……」
「あそこに六道骸が (骸なんてどうでもいい、恭也がいる) 」
「いよいよだな」
73話
(あれは……!!)
「ん?ケータイが落ちてる……壊れてら」
「もしかしてヒバリさんのかも! (恭弥のケータイ……この近くに
恭弥が?) 」
74話
「六道骸、人を何だと思ってるんだよ!!」
「おもちゃ……ですかね」
「ふざけんな!! (嘘も手加減もあまり意味がなさそうだな) 」
「まさか僕が直接手をくだすことになるとはね」
「目から……死ぬ気の炎!?(これか……嫌な感じの大半) 」
「僕の体には前世に六道全ての冥界を回った記憶が刻まれて
いましてね……六つの冥界から、六つの戦闘能力を授かった」
「それが本当ならオメーはバケモンだな」
「君に言われたくありませんよ。呪われた赤ん坊、アルコバレーノ」
(……これは本気で……ダメツナやめなきゃならないかな……)
「さあ、次の能力をお見せしましょう」
75話
(――恭弥……恭弥っ……あんな怪我……!!)
「覚悟はいいかい?」
「第一、君は立っているのもやっとのはずだ。骨を何本も
折りましたからねえ」
(……骨を何本も折った……?)
「遺言はそれだけかい?」
「こいつらを侮るなよ骸。お前が思っているよりずっと伸び盛りだぞ」
(恭弥の……怪我……骸が……怪我……骨を……折った……)
「クフフ……さあ、また跪いてもらいましょう」
「シャマルからこいつをあずかってきたのさ。サクラクラ病の処方箋だ」
「それじゃあ!(――そういえばシャマルをシメるの忘れてたな)」
「おいしいとこ全部もってきやがって」
「しかしお前、見事に骸戦役に立たなかったな」
「ほっとけよ!!(……あの時、恭弥が来てなかったらダメツナを
やめてたかもしれないけどね) 」
「大丈夫ですか、ヒバリさん!(恭弥、恭弥……っ!!)」
「途中から無意識で戦ってたぞ」
(そもそもサクラクラ病にかかってなければこんな怪我することも――
ああそうか……全ての元凶ってシャマルだったのか。そうなのか)
「よほど一度負けたのが悔しかったんだな」
「!! 早くみんなを病院につれて行かなきゃ!」
「それなら心配ねーぞ。ボンゴレの優秀な医療チームがこっちに
向かってる」
「その医療チームは不要ですよ。何故なら生存者はいなくなるからです」
「てめー!!」
「クフフフ―― Arrivederci」
「う……」
(何だ、この感じ…… Arrivederci―― “また会おう” ……?)