五十六話
「ああもう、ランボ探し疲れた……」
「でも綱吉は最初から、獄寺隼人がおかしいって思ってたんでしょ?」
「まあね……イーピンがビアンキを見たってことは覚えてたから」
「綱吉は本当にお人よしだね」
「…………好きでそうしてるんじゃないよ」
「(嘘つき)」
57話
「……そういえば綱吉が泳ぎをちゃんと覚えるきっかけって、
海で流されてからだっけ?」
「うん。あの時は本当に怖かったよ……恭弥が助けてくれなきゃ
どうなってたか……」
「水恐怖症にならないだけ良かったんじゃない」
「それはそうだけど……」
「ねえ、綱吉。もうすぐ夏祭りだけど」
「行くよ!恭弥は風紀委員で、ショバ代集金に行くんでしょ?」
「見張りが消えたら、一緒に花火でも見ようか」
「うん!」
58話
「(ねえ恭弥)」
「(何?)」
「(俺さ、もうダメツナ演技やめようかな……)」
「(今更どうしたの)」
「(……だってさあ……)」
「加減はいらねえ!!そのいかれたガキもしめてやれ!!」
「(夏休みまでコレだしあんなこと言われるし……ムカツいてきた)」
「(僕はどっちでもいいから、綱吉の好きにしなよ)」
59話
「……やっぱり、女の子ってわけ分かんない」
「…… (綱吉は鈍いからね)」
「どう思う、恭弥?」
60話
「へえ、幽霊を呼んでまで咬み殺すとはね……」
「もうロメオよりもビアンキが怖かったよ」