16話
(学校の応接室?……確かそこって、恭弥が前に風紀委員が
使うって言ってたような気が……)
「へー」
「こんないい部屋があるとはねー。 ! 」
「君 誰?」
(やっぱり恭弥がいる!……あーどうしよう……でも煙草を
吸ってるから、きっと獄寺君は……)」
「何だこいつ!!」
(さて――どうしようかな。リボーンは絶対どっかで見てるだろうし)
「僕は弱くて群れる草食動物が嫌いだ」
(仕方ない……ダメツナ演技は続けるとしても……。多分、恭弥は
分かってくれるだろうしね)
「視界に入ると咬み殺したくなる」
「へー、初めて入るよ。応接室なんて (我ながら棒読み……)」
「(……! そういうこと)」
「待てツナ!!」
「―― 一匹」
(一応ダメージは軽減してるし、あんまり痛くもなかったし……。
まあ、これでいっかなあ……)」
「――綱吉」
「腫れは引いてるから平気。恭弥、手加減してくれたから」
「…………そう」
「リボーンの時は見極めてた感じだけど……獄寺君と山本には
容赦なかったね?」
「そりゃあ、僕の綱吉に対して群れてるわけだしね」
17話
「……ふうん、そう……。棒倒し、綱吉が総大将か……へえ」
「きょ、恭弥。何で、そんな面白そうな顔してるの?」
「なるほどね……」
18話
(って、向こうの総大将って恭弥なのー!?こないだ浮かべてた
面白そうな顔ってこれかー!!)
「倒さないでね (さて……綱吉は今どれくらい強くなってるかな)」
(ううっ、恭弥が楽しそうだ……絶対俺がどれだけ強くなってるのか
見るつもりだよ。こんな場所で発揮できるわけないのに!!)
「(綱吉はどこまで力を発揮してくれるのかな。いや、ダメツナ演技で
終わらせるかも……ん?)」
「ぎゃあっ (素人だしあんまり痛くはないんだけど、ダメージ軽減
出来ないのはちょっと……)」
「(……………………あの B 組と C 組のやつ、後で咬み殺す)」
19話
「やあ (……何でこんな草食動物の群れが綱吉の所に……)」
「ヒバリー!!!」
(あ、すごく複雑そうな顔してる……)
「今日は君たちと遊ぶためにきたわけじゃないんだ (とはいえ、
昔は良く行き来してたんだけど)」
(昔は恭弥も良くうちに来てたし、俺も遊びに行ってたんだけどな)
「うん。この死体は僕が処理してもいいよ (まあ、あの赤ん坊が
まさか今の綱吉に殺させるわけないしね)」
「何言ってんのー!!? (そういえば、ボンゴレに仮死状態になれる
特殊工作員がいたんだっけ……?)」
「じゃあ、あとで風紀委員の人間よこすよ (このまま巡回するか)」
「風紀委員で殺しもみ消してんのー!!? (本当ならこういう役目は
哲也さんだったんだろうけどね)」
「「(それにしても普通に会えないかな……)」」
20話
「綱吉、それわざとお金持っていかなかったんでしょ?」
「まあ……何か企んでたのは、一目瞭然だったしね」
「だからってポイズン・クッキング?食べなければ良かったのに」
「そこで食べなきゃ、不自然すぎるよ……」