※(NARUTO-カカシ/転生ヒロイン)
「……ほんと、どうしよう」
「なに、また何か悩んでるわけ？」
「……あ、カカシ」
「いつまでも飽きないね」
「……飽きないというか、選ぼうにもあと１歩動かないっていうか」
「俺は、止めた方がいいと思うけどね」
「……そう」
「そんな中途半端なんじゃ、忍になったって死ぬだけだろ。っていうか、
堪えられないんじゃないの」
「……ここに生まれたからこそ、あえて忍として生きるか。
自分を消さないために、あえて別の道で死ぬか……」
「そこまで堅苦しく考える必要、ないんじゃなーい？」
「先生」
「……ミナトさん」
「俺は元々忍だし、苛酷さとか、必要性とか、知ってるつもり。
これからも良い忍が育ってくれればいいなーと思ってはいるけど、
素質があっても俺は強要しないよ」
「……分かってます」
「だからね、君が全て背負わなくったっていいんだ。誰の血を持とうが、
君が選んだわけじゃない。君は、君のことを考えて、進めばいいんだよ」
「……ありがとうございます」
「ん！ 女の子は笑顔が一番だよ。ね、カカシ」
「そこで俺に振られても」
どうせならたったひとつの我儘を
押し通してしまうぐらいに。
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