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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

00 チェックメイト

 
 
 

この “ゲーム” を始めて。
どれ程が経ったのだろうか。



長くはないが、かと言って短くもない。
これは互いの進め方のなせる感覚か。

広がる荒野などたかが知れている。
私にとって、この場はガラスの “ゲームボード” 。
いつくずれてしまうかは分からずに。



ずらりと並ぶは、無機質で無力な小さいポーン。
陣頭に立ち、弱き力を振るってみろ。
その身を投げ出し道を開くのだ。



後はもう、思うままに動け。



たとえそのまま突き進んでもいい。
たとえそのまま朽ち果ててもいい。
だが逃げることは許さん。



その愚かな目を開いて、見てみろ。



横を駆けるは力を持ちし “ピース” 。
弱き “ピース” とは、全く異なるガラスの石。
さてその輝きはどれ程のものか。

さて、その砕け方はどれ程のものか。



私が持つ “ピース” は、未だヒビさえ入らず。
砕けそうもないので分からないが。
この先も互いの出方が楽しみだ。


ガラスのチェスに終わりを見いだすことは、
まだないのだろうと確定しているがな。

私の “ピース” は、血雨という拍手の洗礼を受ける。





チェックメイトの声は遠い。





END.

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