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黒犬倉庫

版権・オリジナル・ CP 小説中心。よろずジャンルなブログ(倉庫)。二次創作や、オリジナルキャラクターが主軸となる作品が多め。受け付けない方は閲覧はご自重下さい。原作者・出版社等の関係はありません。

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14 扉をつなぐ門番

 
 
 

始まりの音にゲートを開けよう。



この広き荒野をわけるのは銀の鎖。
ワタシが持つこの鎖だけが。
“ゲームボード” をしきることが出来る。

この鎖だけが。



たかだか “ピース” 程度には触らせない。
血雨に濡れれば綺麗だろうが。
それでは駄目になってしまう。

錆びてしまう。



くず鉄にするわけにはいかない。
使えなくするわけにはいかない。



“セーブ” の音にゲートを閉めよう。



この広き荒野をへだてるは銀の鎖。
ワタシが持つこの鎖だけが。
“ゲームボード” をわかつことが出来る。

この鎖だけが。



けれど、誰も知らない。

銀の鎖の意味を知らない。
鎖は鍵であり、鍵は鎖だ。
扉を開閉するのはこの鎖。

“キャラクター” さえ知らない。
ワタシの持つ鎖が、 “マスター” へ続く扉の鍵なんて。



知られてはいけない。
知らせないように。





何せ扉をつないでいる “門番” はワタシ。





END.

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